君たちはどう生きるか

 

君たちはどう生きるか (岩波文庫)

君たちはどう生きるか (岩波文庫)

 

 小説です. 久しぶりに小説を読みましたが, 色々考えさせられるものがありました. 物語の大筋は, 中学二年生の主人公 コペル君の経験, 発見を一緒に追って行くというものです. この中でコペル君のおじさんが登場するのですが, この人がキーパーソンになります. 様々な助言をしてコペル君の成長を助けていきます. 

 この本を読んでて思い出したのは, 「パラダイムシフト」という言葉です. 「パラダイムシフト」とは, 考え方の変革という意味で, 自分が知っていたり考えていたりした常識が覆されることをいい, 7つの習慣などにも書いてあります. 物語の中でコペル君は何度かこのパラダイムシフトを経験します. これは, とてもありふれたものを見たときだったり, 何か劇的な体験をしたときであったり色々でしたが, 共通して言えるのは, コペル君が何かしらの経験をしてそれについて考えているということです. 人間生きていれば様々な経験をします. ですがそれについて深く考えたり, 振り返ることはあまりないのではないでしょうか. 日常当たり前に起こっていることをわざわざ考えることは少ないと思います. この当たり前の中に新しい発見があるのではないでしょうか. 「常識を疑え」という言葉はとても好きだったのですが, 実践できていなかったように思います. 

 今回は, 読んだ感想のみを書きましたが, この本には, 自己啓発的なこと, 道徳的なことも書かれているのでそちらについても気が向いたらまとめるかもしれません.